DS-Liteバリエーションの1つであるIPIPは、IPv6のみのネットワーク上でIPv4トラフィックをトンネリングするために使用します。DS-Liteと同様、IPv4トラフィックは既存のIPv6接続を経由してトンネリングされます。DS-Lite/IPIPトンネルはクライアント(ゲートウェイ)とピア(ISP上にあるAFTRで静的に設定またはDHCPv6経由で取得)間で作成されます。
IPIPはDS-Liteと同じIPv4-over-IPv6トンネルを使用しますが、グローバルにルーティング可能な静的IPv4アドレスを設定することができます。
ゲートウェイで、最初にISPへのIPv6接続を確立します。IPv6 アドレスは以下から成ります。
プレフィックス - プレフィックス委任またはRAメッセージを使用して取得(SLAAC)。
サフィックス - ユーザが設定。
DS-LiteとIPIPの比較:
DS-LiteとIPIPの両方で、IPv6インターネット接続を使用してIPv4トラフィックの通信が行われます。
DS-Lite - ゲートウェイアドレスはグローバルルーティング不可で、サブネット192.0.0.0/29から自動的に選択されます。
IPIP - ゲートウェイアドレスはグローバルルーティング可能で、ユーザが手動で設定します。
DS-LiteとIPIPの両方において、SLAACを使って動的にIPv6アドレスのプレフィックスを取得できます。
DS-Lite - IPv6アドレスは、インタフェースのEthernet MACアドレスをベースに、取得したプレフィックスと自動生成されるサフィックスに基づいて自動的に生成されます。
IPIP - IPv6アドレスの最後は手動で設定したサフィックスで終わる必要があります。
IPIP接続を持つIPv6のプレフィックスが変わる場合、HTTP経由のIPIPトンネルプロバイダに通知する必要があります。
IPIPマスタのWAN接続タイプは動的IPv6である必要があります。
IPIPを有効にするには
IPIP機能を詳細設定で有効にします。
IPv6インターネット接続を設定します。
[インターネット接続の設定]ページで、[新規/IPv4接続の編集]をクリックします。
インターネット接続の編集ウィンドウが表示されます。
接続タイプでIPv4 over IPv6 (IPIP)を選択します。
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注 - インタフェース タイプはIPv4とIPv6の両方で同じにしてください。例えば、IPv4のインタフェースがWANに設定されている場合は、IPv6のインタフェースもWANに設定する必要があります。 |
AFTRアドレスフィールドが表示されます。フィールドに、DS-Lite/IPIPトンネルのホスト名またはIPv6アドレスが表示されます。
注 - このフィールドは、IPv6接続タイプがDHCPv6の場合は任意です。
リンク接続フィールドで、IPv6接続名を選択します。
これは、DS-Lite/IPIPトンネルが定義されるIPv6インターネット接続のインデックスです。
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注 - IPIPトンネルとリンクしたIPv6接続は同じアプライアンスポートを使用する必要があります。 |
VNE設定セクションで以下を実行します。
プルダウンメニューからサービス名を選択します。
Transix
v6 コネクト
関連するアップデートサーバ URLが自動的に表示されます。
ユーザ名とパスワードを入力します。
[詳細]タブで以下の設定を行います。
IPv4 over IPv6 (IPIP)設定のセクションで、静的IPv6サフィックスを有効にするを選択します。
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注 - これはIPv6接続設定ウィンドウで設定します。そうでない場合、IPIPはIPv4接続に設定されます。 |
IPIPインタフェースのデフォルトのMTUを1460(IPv4デフォルト値 = 1500)に設定します。IPv6ヘッダのサイズは40に設定します。
適用をクリックします。