ハイ アベイラビリティの設定
[デバイス]>[ハイ アベイラビリティ]ページでは、2台のアプライアンスのクラスタを作成して高い可用性を実現できます。
注 - 製品のネットワーク設定でスイッチもしくはブリッジが定義されている場合は、クラスタを作成することができません。必要に応じて、[デバイス]>[ローカル ネットワーク]ページでネットワーク設定を変更してください。
クラスタを定義した後、クラスタを有効または無効にすることができます。
ページでは、表にモニタリング設定のインタフェースやハイ アベイラビリティが有効になったインタフェースが表示され、編集することができます。
クラスタ モードのインタフェース オプション
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[ハイ アベイラビリティ] - 単一の仮想IPアドレスを使用して、2つのクラスタ メンバの2つの物理インタフェースがネットワークの単一のインタフェースとして動作します。
注 - このクラスタ ソリューションの各インタフェースには共有の単一の仮想IPアドレスに加えてローカルIPアドレスがあります。
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[同期] - 2つの物理インタフェースを同期インタフェースとして定義し、メンバ間で接続して、必要に応じて適切なフェイルオーバーを許可する必要があります。デフォルトはLAN2/Sync物理ポートです。
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[非HA]([プライベート]とも呼ばれる) - このメンバの物理インタフェースはハイ アベイラビリティ機能の対象外になります。
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[監視]([監視対象プライベート]とも呼ばれる) - このメンバの物理インタフェースは、ハイ アベイラビリティ インタフェース モードで他のメンバの別のインタフェース と結びつくことはありません。インタフェース ステータスは監視中であり、問題が発生した場合、メンバは2つ目のメンバにフェイルオーバーします。
クラスタ メンバのネットワーク構成の詳細を変更するには
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セカンダリ メンバのクラスタ構成をリセットします。
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プライマリ メンバで設定変更を行い、[トラストの再初期化]をクリックします。
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新しい構成を取得するセカンダリ メンバを再接続します。
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重要 - クラスタがすでに設定および実行中の状態で、新たにクラスタインタフェースを追加する必要がある場合は、sk176369の手順に従ってください(ダウンタイム不要)。 |
設定をリセットするには
[クラスタ設定のリセット]をクリックします。
注 - これにより、それまでの設定がすべて削除されます。クラスタを有効にするには、ウィザードを再度実行する必要があります。
クラスタの1つのメンバはプライマリ メンバでアクティブです。もう一方のメンバはセカンダリ メンバで非アクティブです。
プライマリ メンバから、もう一方のメンバにフェイルオーバーさせるには
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[メンバの強制ダウン]をクリックします。
確認メッセージが表示されます。
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[はい]をクリックします。
プライマリ ゲートウェイがクラスタの非アクティブ メンバになります。セカンダリ ゲートウェイがアクティブになります。
セカンダリ ゲートウェイを無効にする場合、プライマリ メンバにフェイルオーバーさせる必要があります。
注 - 一度にダウンさせることができるのはクラスタ メンバの1つだけです。非アクティブ メンバの場合、[メンバの強制ダウン]ボタンが[メンバの強制ダウンを解除]になります。
元のプライマリ メンバにフェイルオーバーさせるには
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[メンバの強制ダウンを解除]をクリックします。
確認メッセージが表示されます。
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[はい]をクリックします。
元のプライマリ メンバがクラスタのアクティブ メンバになります。
クラスタ ステータスに関する詳細情報を確認するには
[診断]をクリックします。
クラスタを作成するには
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[クラスタの設定]をクリックします。
[新しいクラスタ ウィザード]が開きます。
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手順1:[ゲートウェイの優先度]で、次のオプションのいずれかを選択します。
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[プライマリ メンバとして設定] - このアプライアンスを最初に設定したい場合。
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[セカンダリ メンバとして設定] - プライマリ メンバがすでに設定されていて、このアプライアンスをそのプライマリに接続する場合。
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[次へ]をクリックします。
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プライマリ メンバの場合:
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手順2:[SIC設定]でパスワードを入力し、確定します。このパスワードは、メンバ間の信頼性を確立させるために使われます。
注 - パスワードや共有秘密キーを入力する際は、
{ } [ ] ` ~ | ‘ " \
の文字は使用できません。 最大文字数は255文字です。 -
デフォルトの同期インタフェースは「LAN2」です。変更する必要がある場合は、[詳細]をクリックして、別の同期インタフェースを選択します。また、事前に定義されている[IPアドレスの同期]と[IPサブネットの同期]を変更することもできます。
注 - ここで変更した設定が、もう一方のクラスタ メンバにも反映されていることを確認してください。
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[次へ]をクリックします。
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手順3:[ゲートウェイ インタフェース (1/N)]では、目的のインタフェースにクラスタIPを定義できます。必要な詳細情報を入力します。
デフォルトでは、インタフェースでハイ アベイラビリティが有効かどうかの状態をアプライアンスでモニタリングし、障害が起きた場合に2つ目のクラスタ メンバに自動的にフェイル オーバーします。インタフェースでハイ アベイラビリティが無効になっている場合は、モニタリングするかどうかを選択することができます。
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[次へ]をクリックします。ネットワーク上の該当するすべてのインタフェースに対して、「手順4」を繰り返します。
注 - インターネット接続については、静的IPインターネット接続にのみハイ アベイラビリティを有効にできます。それ以外のインターネット接続は、モニタリングのみ可能です。
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セカンダリ メンバの場合:
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手順2:SIC設定で、安全な内部通信パスワードを入力します。
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[トラスト接続の確立]をクリックします。
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[完了]をクリックします。
クラスタが正しく設定されると、メンバのステータスがこのページに表示されます。
クラスタを設定した後、クラスタIPアドレスにアクセスすると、自動的にアクティブなクラスタ メンバにリダイレクトされるようになります。特定のメンバにログインする場合は、そのメンバのIPアドレスにログインする必要があります。
セカンダリ メンバ(スタンバイ メンバ)のWebUIには、微調整が可能なオプションのみがあります(ローカル管理クラスタの場合、基本ネットワーク設定とログ。Quantum Spark Portalクラスタによって管理されるクラスタにはクラウド サービスもあります)。これは、すべてのクラスタ管理がアクティブ メンバから行われるためです。
Quantum Spark Portalで管理されるクラスタ
両方のゲートウェイがQuantum Spark Portalによって管理されるクラスタを設定できます。クラスタを作成する前に、ゲートウェイがQuantum Spark Portalに接続されていることを確認します。
Quantum Spark Portalでサポートされているクラスタは、ローカル管理クラスタと非常に似ています。1つのメンバがアクティブで、もう一方がスタンバイです。アクティブ メンバのステータスを変更するには、[メンバの強制ダウン]をクリックします。
クラスタを設定するには(ゲートウェイ側):
注 - 手順は、Quantum Spark Portalを含まないローカルクラスタを作成するための手順と似ています。
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クラスタのプライマリ メンバとして使用するゲートウェイのWebUIにログインします。
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[デバイス]>[ハイ アベイラビリティ]ページで[クラスタの設定]をクリックします。[新しいクラスタ ウィザード]が開きます。
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手順1:ゲートウェイ優先順位で、プライマリ メンバとして設定を選択します。
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[次へ]をクリックします。
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手順2:SIC設定で、クラスタがQuantum Spark Portalクラウド サービスで管理されている場合は信頼を確立する必要がないというメッセージが表示されます。
オプション - 詳細で、次の情報を入力します。
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同期インタフェース
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同期IPアドレス
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同期IPサブネット
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他のメンバの同期IPアドレス
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[次へ]をクリックします。
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手順3:ゲートウェイインタフェースで、各インタフェースのアドレスを設定します。[インタフェースのハイ アベイラビリティを有効にする]を選択し、両方のメンバ ゲートウェイとクラスタ エンティティのネットワークの詳細を入力します。
注 - このステップはいくつかのサブステップに分かれています。各サブステップはインタフェースごとに1つです。
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[完了]をクリックします。
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別のクラスタ メンバのWebUIにログインします。
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[デバイス]>[ハイ アベイラビリティ]で[クラスタの設定]をクリックします。[新しいクラスタ ウィザード]が開きます。
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セカンダリ メンバとして設定を選択します。
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[次へ]をクリックします。
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[完了]をクリックします。
プライマリ メンバからの設定が取得され、アプライアンスに適用されます。
注 - クラスタがQuantum Spark Portalによって管理されている場合、接続は同期されません。クラスタ フェールオーバーの場合は、接続を再確立する必要があります。
クラスタをセットアップすると、2つのアプライアンスの間にハイ アベイラビリティ クラスタができます。両方のゲートウェイがネットワークの観点およびソフトウェアの機能上から適切に設定されている場合、1つのゲートウェイはアクティブとしてマークされ、ピアゲートウェイはスタンバイとしてマークされます。設定したインタフェースのリストが表示されます。
クラスタ メンバとハイアベイラビリティのステータスに関する情報を確認するには、[診断]をクリックします。
クラスタ メンバのアップグレード
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クラスタ メンバを個別にアップグレードします。
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スタンバイ メンバから始めます。
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アップグレード後、アプライアンスが自動的に再起動します。
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手動アップグレードのみがサポートされています。
クラスタを手動でアップグレードするには
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[デバイス]>[システム操作]へ移動します。
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[手動アップグレード]をクリックします。
ソフトウェアのアップグレード ウィザードが開きます。
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ウィザードの手順に従います。
ハイ アベイラビリティ クラスタはデュアル モードのIPv6のみをサポートします。