Gaia Clish のスナップショット管理 - スケジュール済みスナップショット

重要 - Scalable Platforms (MaestroおよびChassis)では、該当するセキュリティグループの Gaia gCLish で該当するコマンドを実行する必要があります。

スナップショットイメージを作成する前に、アプライアンスまたはストレージの宛先が前提条件を満たしていることを確認します。

説明

システム イメージ (スナップショット) を管理します。

R81から、スケジュールされたシステムイメージ(スナップショット)を設定することもできます。

注:

  • R81.10 では、1つのスケジュールスナップショットタスクだけがサポートされています。

  • スケジュールされたスナップショットタスクの設定を変更することはできません。

    タスクは最初から設定する必要があります。

  • Gaiaポータルでできることは次のとおりです。

    • スナップショットスケジュールの有効化または無効化

    • スケジュールされたスナップショット構成の表示

構文

set snapshot-scheduled activation {enabled | disabled}

set snapshot-scheduled recurrence

      daily time <HH:MM>

      monthly month {<Months> | all} days <Days> time <HH:MM>

      weekly days {<Days> | all} time <HH:MM>

set snapshot-scheduled retention-policy

      keep-disk-space-above-in-GB <Limit>

      max-snapshots-to-keep <1-9999>

      min-snapshots-to-keep <1-9999>

set snapshot-scheduled settings snapshot-name-prefix <Prefix of Snapshot Name> description <Description of Snapshot>

      target ftp ip <IPv4 Address of FTP Server> path <Path on FTP Server> username <User Name on FTP Server> {password <Password in Plain Text> | password-hash <Password Hash>}

      target lvm

      target scp ip <IPv4 Address of SCP Server> path <Path on SCP Server> username <User Name on SCP Server> {password <Password in Plain Text> | password-hash <Password Hash>}

show snapshot-scheduled <Prefix of Snapshot Name>

手順

  1. R81.10では、これらのスケジュールされたスナップショットタスクの1つのみがサポートされます。

    ローカル LVM ボリュームには 1 つのタスク、FTP サーバには 1 つのタスク、SCP サーバには 1 つのタスクのみを設定できます。

    set snapshot-scheduled settings snapshot-name-prefix <Prefix of Snapshot Name> [description "<Description of Snapshot>"] target lvm

    注 - Gaia スナップショットはファイルではなく、論理ボリューム管理 (LVM) ボリュームです。Gaia はこれらのスナップショットをディスク パーティションとして保存します。仮想ドライブのリストを表示するには、"lvs"コマンドをエキスパートモードで実行します。

    set snapshot-scheduled settings snapshot-name-prefix <Prefix of Snapshot Name> [description "<Description of Snapshot>"] target scp ip <IPv4 Address of SCP Server> path <Path on SCP Server> username <User Name on SCP Server> {password <Password in Plain Text> | password-hash <Password Hash>}

    重要：

    • まず、sk164234 に従って、SCP サーバをGaiaの信頼済みホストとして設定する必要があります。

    • ユーザ名には、SCP サーバ上のファイルを削除する権限が必要です。

    set snapshot-scheduled settings snapshot-name-prefix <Prefix of Snapshot Name> [description "<Description of Snapshot>"] target ftp ip <IPv4 Address of FTP Server> path <Path on FTP Server> username <User Name on FTP Server> {password <Password in Plain Text> | password-hash <Password Hash>}

    重要 - ユーザ名には、FTP サーバ上のファイルを削除する権限が必要です。

  2. set snapshot-scheduled recurrence daily time <HH:MM>

    set snapshot–scheduled recurrence monthly month {<Months> | all} days <Days> time <HH:MM>

    set snapshot-scheduled recurrence weekly days {<Days> | all} time <HH:MM>

  3. 重要：

    • この手順は、新しいスナップショットイメージをローカルLVMボリュームとして保存する場合にのみ適用されます。

    • 保持ポリシーは、新しいスナップショットにのみ適用されます(既存のスナップショットには適用されません)。

    • Gaiaは、新しいスナップショットを作成すると、設定されたポリシーパラメータを超える最も古いスナップショットを削除します。

    set snapshot-scheduled retention-policy max-snapshots-to-keep <1-9999>

    set snapshot-scheduled retention-policy min-snapshots-to-keep <1-9999>

    このコマンドを使用すると、常に空き容量を確保する必要があるディスク容量を設定できます。

    set snapshot-scheduled retention-policy keep-disk-space-above-in-GB <Limit>

    このコマンドで設定する必要がある制限は次のとおりです。

    Limit = (Available free disk space for all snapshot images) - (Free disk space to maintain)

    各変数の意味は以下のとおりです。

    Available free disk space for all snapshot images =

    = (Output of: vgdisplay | grep Free) - 1.1*(Output of: lvs | egrep "LSize|lv_current")

    詳細については、sk80260を参照してください。

    1. エキスパートモードにログインします。

    2. ボリュームグループの空きディスク容量を取得します。

      [Expert@MyGaia:0]# vgdisplay | grep Free
  Free  PE / Size       4090 / 127.81 GiB
[Expert@MyGaia:0]#

    3. "lv_current" パーティションの空きディスク領域を取得します。

      [Expert@MyGaia:0]# lvs | egrep "LSize|lv_current"
  LV         VG       Attr       LSize  Pool Origin Data%  Meta%  Move Log Cpy%Sync Convert
  lv_current vg_splat -wi-ao---- 40g
[Expert@MyGaia:0]#

    4. スナップショットイメージに使用可能な空きディスク容量を計算します。

      Available free disk space for all snapshot images =

      = (Output of "vgdisplay" command) - 1.1*(Output of "lvs" command) =

      = (127.81) - 1.1*(40) = 83.81 GB

    5. スケジュールされたスナップショットタスクの制限を計算します。

      たとえば、常に30GB の空きディスク容量を維持する必要があります。

      Limit = (Available free disk space for all snapshot images) - (Free disk space to maintain) =

      = (83.81 GB) - (30 GB) = 53.81 GB

    6. Gaia Clishにログインします。

    7. 制限を設定します(前の手順で計算した制限を切り上げるか、切り下げます)。

      set snapshot-scheduled retention-policy keep-disk-space-above-in-GB 54

      save config

    • Gaia Clish でこの機能を制御するには:

      • スナップショットスケジュールを有効にするには:

        set snapshot-scheduled activation enabled

        重要：

        • このコマンドは、スケジュールされたスナップショットを初めて構成した後に実行する必要があります。

        • このコマンドは、スケジュールされたスナップショットの既存の構成を変更した後に実行する必要があります。

      • スナップショットスケジュールを無効にするには:

        set snapshot-scheduled activation disabled

    • Gaia Portalでこの機能を制御するには:

      1. ナビゲーションツリーで、Maintenance > Snapshot Management をクリックします。

      2. Scheduled Snapshotsセクションで：

        • スナップショットスケジュールを有効にするには、Activate / Deactivate を選択します。

        • スナップショットスケジュールを無効にするには、Activate / Deactivate をクリアします。

      3. Applyをクリックします。。

  5. show snapshot-scheduled

スナップショットスケジュールを無効にできるのは、スケジュール済みタスクを停止する場合のみです。

set snapshot-scheduled activation disabled

重要 - 機能を追加、構成、または削除した後、"save config" コマンドを使用して、設定を永続的に保存します。

パラメータ

説明

snapshot-name-prefix <Prefix of Snapshot Name>

スナップショットの最終的な名前は、プレフィックス(ユーザが設定)とタイムスタンプ(フォーマットはハードコード)の2 つの部分で構成されます。

<Prefix>_<YYYY_MM_DD__HH_mm>

  • プレフィックスの最大長は15 文字です。

  • プレフィックスは、文字、数字、またはアンダースコア"_" のみで構成できます。

  • デフォルトのプレフィックス: snap。

description "<Description of Snapshot>"

オプションです。

スナップショット イメージの説明を構成します。

テキストを二重引用符で囲むか、スペースを含まない文字列を入力する必要があります。

デフォルトの説明: default_snapshot

target

スナップショットイメージの宛先を指定します。

  • target lvm - このGaia のローカルLVM ボリューム(デフォルト)

  • target ftp - リモートFTPサーバ

  • target scp - リモートSCPサーバ

ip

リモート サーバの IPv4 アドレスを指定します。

  • ip <IPv4 Address of FTP Server>

    リモート FTP サーバの IPv4 アドレスを指定します。

  • ip <IPv4 Address of SCP Server>

    リモート SCP サーバの IPv4 アドレスを指定します。

    重要 - まず、sk164234 に従い、SCP サーバをGaia の信頼済みホストとして設定する必要があります。

path

スナップショットイメージファイルへのパスを指定します。

  • path <Local Path>

    スナップショットイメージファイル(/path_to/directory/) を保存するには、このGaia のローカル絶対パスを指定します。

  • path <Path on FTP Server>

    スナップショットイメージファイルをアップロードするリモートFTP サーバのパスを指定します(/path_to/directory/)。

  • path <Path on SCP Server>

    スナップショットイメージファイルをアップロードするリモートSCP サーバ上のパスを指定します(/path_to/directory/)。

username

リモート サーバでのログイン ユーザ名を指定します。

  • username <User Name on FTP Server>

    リモート FTP サーバへのログインに必要なユーザ名を指定します。

  • username <User Name on SCP Server>

    リモート SCP サーバへのログインに必要なユーザ名を指定します。

重要 - ユーザ名には、リモートサーバ上のファイルを削除する権限が必要です。

password <Password in Plain Text>

リモート サーバへのログインに必要なパスワード (プレーン テキスト) を指定します。

password-hash <Password Hash>

リモートサーバへのログインに必要なパスワードのハッシュを指定します。

recurrence daily time <HH:MM>

ジョブを1 日に1 回(毎日、指定した時間に) 実行することを指定します。

24 時間表示形式で時刻を入力します- <Hours>:<Minutes>。
例：

HostName> set snapshot-scheduled recurrence daily time 14:35

HostName> show snapshot-scheduled

Scheduled snapshot configuration:

...

Every day at 14:35

recurrence monthly month {<Months> | all} days <Days> time <HH:MM>

ジョブは、指定された月、指定された日、および指定された時刻に、月に1 回実行する必要があることを指定します。

  • 月を1 ～12 の数字で指定します。

    1月 = 1、2月 = 2、... 12月 = 12になります。

  • 数か月を指定するには、カンマで区切って数値を入力します。

    1月、2月、3月の場合、次のように入力します。1,2,3

  • 年の各月を指定するには、次のように入力します。 all

  • 月の日付を1 ～31 の数字で指定します。

  • 複数の日付を指定するには、カンマで区切って数値を入力します。

    1日目、2日目、3日目の場合は、次のように入力します。1,2,3

例：

HostName> set snapshot-scheduled recurrence monthly month 1,2,3 days 1,2,3 time 14:35

HostName> show snapshot-scheduled

Scheduled snapshot configuration:

...

Each January, February, March on days 1, 2, 3 at 14:35

recurrence weekly days {<Days> | all} time <HH:MM>

ジョブを週に1 回実行する必要があることを指定します。指定した曜日と指定した時刻に実行します。

  • 週の日数を0 ～6 の数字で指定します。

    日曜日= 0、月曜日= 1、火曜日= 2、水曜日= 3、木曜日= 4、金曜日= 5、土曜日= 6。

  • 週の数日を指定するには、カンマで区切って数値を入力します。

    日曜、月曜、火曜の場合、次のように入力します。0,1,2

  • 各曜日を指定するには、次のように入力します。 all

例：

HostName> set snapshot-scheduled recurrence weekly days 1,3 time 14:35

HostName> show snapshot-scheduled

Scheduled snapshot configuration:

...

Every week on Monday, Wednesday at 14:35

retention-policy

新しいスナップショットイメージをローカルLVMボリュームとして保存するときに、保持ポリシーを設定します。

(Gaiaが新しいスナップショットを作成すると、設定されたポリシーパラメータを超える最も古いスナップショットが削除されます)

  • max-snapshots-to-keep <1-9999>

    保存するスナップショットイメージの最大数を指定します。デフォルトのしきい値は次のとおりです。9999

  • min-snapshots-to-keep <1-9999>

    保存するスナップショットイメージの最小数を指定します。デフォルトのしきい値は次のとおりです。1

  • keep-disk-space-above-in-GB <1-Maximum>

    1GB から使用可能な最大容量までを維持するための空きディスク容量を指定します。

activation {enabled | disabled}

スナップショットスケジュールを有効または無効にします。

  • ローカルLVMボリュームとしての日次スナップショットイメージの作成:

    gaia> set snapshot-scheduled settings snapshot-name-prefix Daily description "Daily snapshot image" target lvm

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled recurrence daily time 22:00

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled retention-policy max-snapshots-to-keep 10

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled retention-policy min-snapshots-to-keep 3。

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled retention-policy keep-disk-space-above-in-GB 50

    gaia>

    gaia> show snapshot-scheduled

    Scheduled snapshot configuration:

    name: Daily

    description: Daily

    activation: disabled

    target: lvm

    max-snapshots-to-keep: 10

    min-snapshots-to-keep: 3

    keep-disk-space-above-in-GB: 50

    Every day at 22:00

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled activation enabled

    gaia>

    gaia> save config

  • 月ごとのスナップショットイメージをファイルとして作成し、SCP サーバにアップロードします。

    gaia> set snapshot-scheduled settings snapshot-name-prefix Monthly description "Monthly snapshot image" target scp ip 192.168.20.30 path /var/log/my_snapshots/ username backup_user password 123456

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled recurrence monthly month all days 1 time 22:00

    gaia>

    gaia> show snapshot-scheduled

    Scheduled snapshot configuration:

    name: Monthly

    description: Monthly

    activation: disabled

    target: scp

    username: backup_user

    ip: 192.168.20.30

    uploadPath: /var/log/my_snapshots/

    Every month on day 1 at 22:00

    gaia>

    gaia> set snapshot-scheduled activation enabled

    gaia>

    gaia> save config

トラブルシューティング

スケジュールされたスナップショットタスクが失敗した場合、そのタスクに関する通知はありません。スナップショットが作成されたかどうかは、手動で確認する必要があります。

  • スナップショットが作成されていない場合は、次のファイルを調べます。

    /var/log/messages*

  • スナップショットが作成されたが問題があった場合は、次のファイルを調べてください。

    /var/log/CPsnapshot/<Snapshot Name>_<Timestamp>